写真を盗用や無断転載から守るための3つのこと

医療情報の「WELQ」に端を発するキュレーションサイトの盗用、無断転載が大きく取りざたされています。この記事では写真を守るためにしておいた方が良い3つのことをご紹介します。また、補足として Adobe Lightroom で透かしを自動挿入する方法についても書きましたので、お役立てください。

 

そもそも写真を守るとは?

まず、インターネットに公開した写真を転載・複製されることから守ろうとするのは不可能なので、そこは諦めましょう。出来ることは無断転載されたときに、その写真が自分のものであることを証明し、キュレーションサイトに掲載削除等の対応をさせることです。この記事では「自身に著作権があるのを証明できること」を「写真を守ること」とします。

 

その1 – 透かし(ウォーターマーク)を入れる

写真を守る最も基本的な方法は「透かし(ウォーターマーク)」を入れることです。プロ・アマを問わず、世界中のフォトグラファーが写真に透かしを入れています。透かしには著作者の名前(フォトグラファー名)だけでなく、ホームページのURLまたはドメインを入れることもあります。

上の写真では、邪魔にならないよう右下に透かしを入れてみました。悪質なサイトだとトリミングして使われてしまうこともあるので、商業写真のサンプルのような場合は中央などに入れましょう。

透かしの効率的な入れ方については長くなるため、この記事の下部「もっとも簡単な透かしの入れ方」に書きましたので参照ください。

 

その2 – 不要な情報(主に Exif )を消す

デジタルカメラ・一眼カメラで撮った写真は、JPEG形式(●●●.jpg とか●●●. jpeg といったファイル名)で保存されます。このJPEG画像データにはExif(イグジフまたはエグジフ)と呼ばれる撮影データが含まれます。

Exif には、どんなカメラで撮ったか(機種名)、いつ撮ったか(撮影時刻)、撮影設定(絞り、シャッター速度、ISO感度)などの情報が記録されます。GPS対応のカメラだと、どこで撮ったかという位置情報も含まれることがあります。

ウェブ上に公開する場合、事前に Exif 情報を消す必要があります。Exif 情報が残った、撮ったままのJPEG画像をウェブ上で公開すると、残念ですが「あなたの写真」ということを証明するのが非常に難しくなります。

※Facebook / Twitter / LINE といったウェブサービス・アプリでは、アップロード時にサービス側で自動的にExif等の余計なデータを削除してくれます(ただし、サービス次第です)。FTP 、独自システムのブログでアップロードする場合には、必ず Exif を事前に消しましょう。

Exif 情報の消すには画像ソフトを使用する必要があります。Photoshop では書き出し・Web用に保存、Lightroom では書き出し時のメタデータ設定で Exif を消すことができます。「Exif 削除」といったキーワードで Google 検索すると、フリーソフトもたくさん見つかります。

 

その3 – RAWデータを残す

Eixf(イグジフまたはエグジフ)を消せば撮影機材、時刻、設定等はウェブからダウンロード・コピーした人にはわかりません。撮影者である、あなたしかわからないため、手元のデータにより「オリジナル」ということを証明できます。

一般的にはそれで十分かもしれませんが、写真に詳しい人はJPEGデータだと証拠として納得しないかもしれません。(技術的なことは省きますが)JPEGは大元の撮影データを加工・圧縮したものなのです。加工・圧縮結果のJPEGに対し、大元のデータのことをRAWデータ(RAW画像)と呼びます。
※フィルム時代の言葉に当てはめるならば、RAWはネガ、JPEGはポジに相当します。

RAWからJPEGは無限に作ることができ、加工も自由自在です。一方、JPEGからRAWを作ることはできません。RAWデータこそが「真のオリジナル・データ」なのです。

RAWデータの保存方法

RAWデータの記録・保存には特別なソフト等は必要ありません。お手持ちのカメラに必ず記録に関する設定があるので、撮影前に設定をするだけです。設定方法はカメラにより異なるので、説明書で確認ください。

※スマートフォンやコンパクトデジカメだと、RAWデータを記録できない機種もあります。

※購入時の状態だと通常JPEGだけを記録するように設定されているので、設定変更が必要です。

RAWデータの注意事項

RAWデータはJPEGの数倍の容量になります。カメラの画素数等によりますが、20MBを超えることもあります。EOS 5Ds / EOS 5Ds R (Canon)のような超画素数のデジタル一眼レフカメラでは50MBを超えることもあります。SDカードやHDDの容量を食うことに注意しましょう。

 

以上の3つのことをすれば、たとえ盗用・無断転載されても、自分が著作権者ということを証明でき、大切な写真を守ることができます。文章にすると長いですが、実際にはほんの一手間かけるだけです!

 

補足 〜 もっとも簡単な透かしの入れ方 〜

写真一枚ごとに画像編集ソフトで透かしを入れるのはとても非効率です。写真編集ソフトとしてプロ・アマ問はず広く使われている Adobe Lightroom を使えば、自動的に透かしを入れることができます。※Lightroom は月額980円で使用できます。

①透かしを編集する

まずは透かしを作りましょう。入れる文字、文字の大きさ、フォント、不透過度、表示位置など様々な設定ができます。作り終えたら保存しましょう。保存時にプリセット名の設定がありますが、わかりやすければ何でもOKです。

Lightroom で透かしを入れる方法1 Lightroom で透かしを入れる方法2

②書き出し時に自動的に透かしを入れる

書き出しのときに下の図のように、透かしの項目にチェックを入れ、①で作ったプリセット名を選びます。

書き出しをすると①で作った透かしが自動的合成されます。1度だけ設定すれば、次回からは透かし項目のチェックしなくても、自動的に合成されます。

Lightroom で透かしを入れる方法3