【レビュー】キヤノン史上最高の運動会レンズ!EF70-300mm F4-5.6 IS II USM

EF70-300mm F4-5.6 IS II USM のレビュー

12月22日に Canon から望遠ズームレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS II USM が発売されました。スポーツ、動物園、ディズニーの撮影に適した焦点距離で、7D Mark2 や 80D のようなAF性能の良いAPS-Cデジタル一眼レフカメラだと、航空機撮影や野鳥・野生動物にも良さそうです。

そして何と言っても運動会でしょう!まさにCanon デジタル一眼レフカメラを使っている「パパママ ホイホイ 運動会レンズ」です。70-300mmの焦点距離でどれだけズームできるのか実際の写真もアップしてますので、運動会用のレンズを選ぶ際の参考になれば幸いです。

キヤノン史上最高の運動会レンズと呼ぶ3つの理由

運動会にベストな焦点距離

校庭が小さい幼稚園・保育園の運動会(お遊戯会)だと 70 – 200mmの望遠ズームレンズでも事足りるかもしれませんが、小中学校になると校庭の広さによっては 200mm だと足りないことがあります。最長 300mm までいける EF70-300mm F4-5.6 IS II USM は運動会に最適なレンズです。7D MarkII、80D、KissシリーズといったAPS-C機だと、112 – 480mm 相当になるため望遠性能で困ることはまずないでしょう。

200mm や 300mm といった焦点距離がわかるサンプル写真

一眼ムービーもこなせる爆速AF

AF(オートフォーカス)が遅いと決定的瞬間を逃してしまいます。走る子供・動き回る子供を撮るのに大切なのがAF(オートフォーカス)の速度です。

旧型 EF70-300mm F4-5.6 IS USM から格段の進化を遂げたのがAF性能で、EF70-300mm F4-5.6 IS II USM はキヤノン独自開発の最新技術「ナノUSM」を搭載しました。

「ナノUSM」によりピント合わせが大幅に高速化。ファインダー撮影はもちろん、動画撮影やライブビューによる静止画撮影時に速くてなめらかなAFを実現しています。実際使ってみると「爆速AF」と呼ばれているのも納得の速さで、なおかつスムーズです。

一番安い純正望遠ズーム

EFマンウントのキヤノン純正望遠ズームレンズはとにかく高い! 10万円台、20万円台が当たり前ですが、販売価格10万円を超えるレンズを「運動会レンズ」とは口が裂けても言えません!完全にカメラマニア・プロの世界です。

EF70-300mm F4-5.6 IS II USM の販売価格は税込66,096円(※1)。キヤノン オンラインショップで販売中の望遠ズームレンズの中では唯一10万円を切っています。(※2)

オンラインショップの格安店だと5万円台で購入でき、ファミリー層にも手の届く運動会レンズ価格となっています(それでも十分高価ですが…)。

※1 キヤノン オンラインショップ 2016年12月25日時点での価格(こちら)。
※2 APS-C機専用のEF-Sレンズは除きます。

 

焦点距離がわかるサンプル写真

ちょっと一息。野球場があったので、EF70-300mm F4-5.6 IS II USM の焦点距離がわかる写真を撮ってみました。使用したのはフルサイズ一眼レフカメラ 5D Mark3 です。APS-C 一眼カメラの場合はこのサンプル写真よりさらに望遠になります。

フェンスの表示91メートルとなっていますが、外の金網越しに撮ったので撮影場所からの距離は100〜110メートルほどかと思います。約100m 離れたところをフルサイズ一眼カメラ + EF70-300mm F4-5.6 IS II USM で撮ると、このような大きさになるという参考にどうぞ。

焦点距離 70mm
焦点距離の比較レビュー 70mm

焦点距離 100mm
焦点距離の比較レビュー 100mm

焦点距離 200mm
焦点距離の比較レビュー 200mm

焦点距離 300mm
焦点距離の比較レビュー 300mm

 

3つの注意点

レンズフードは別売り注意

運動会、動物園、ディズニー、スポーツと、もっぱら屋外で使われるだろうレンズなのにフードがまさかの別売りになっています。EF70-300mm F4-5.6 IS II USM 用レンズフード ET-74B はなんと税込5,184円もします。

※1 キヤノン オンラインショップ 2016年12月25日時点での価格。

長いので前の人に注意

望遠ズームレンズとしては軽量コンパクトですが、標準レンズと比較するとそれなりに長いです。運動会・スポーツ観戦・ディズニーのパレードのように前の人との距離が近い場合は、ぶつけないように注意しましょう。別売のレンズフード ET-74B をつけて、最大ズームにするとおよそ30cmほどになります。

2Lの特大ペットボトル、EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM、缶ビールを並べてみました。

フードなし最短
長さ比較レビュー フード ET-74B なし 最短

フードなし最長
長さ比較レビュー フード ET-74B なし 最長

フードあり最短
長さ比較レビュー フード ET-74B あり 最小

フードあり最長
長さ比較レビュー フード ET-74B あり 最大

デジタル一眼レフカメラにつけて最大ズーム(焦点距離300mm)すると、こんな感じです。
 カメラ 5D Mark3 + レンズ EF70-300mm F4-5.6 IS II USM + フード ET-74B

一部の一眼レフカメラで不具合あり

EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM または EF70-300mm F4-5.6 IS II USM で撮影したときに、キヤノンの一部デジタル一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラでは、レンズ光学補正に関する不具合が発生します。

レンズ光学補正データをカメラに登録している場合、カメラの設定画面では「補正データあり」と表示されますが、レンズ光学補正を「する」に設定しても補正が効きません。RAWで撮影された場合は、Digital Photo Professional を使用して補正することが可能です。

キヤノン:サポート|EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMまたはEF70-300mm F4-5.6 IS II USM ご使用のお客さまへ より引用

対象の一眼レフカメラ

EOS 1DX2 / EOS 5D IV / 7D II に代表される最新世代より1世代前の一眼レフカメラが主な対象のようです。2016年12月24日現在は対象リストは下記となっています。

6D / 70D / Kiss X7 / Kiss X7i / Kiss 80X / 1D Mark IV / 1D X / 5D Mark III / 7D / 60D / EOS M / EOS M2 / Kiss X3 / Kiss X4 / Kiss X50 / Kiss X5 / Kiss X6i / Kiss X70

対応方法

デジタル一眼カメラ本体のファームウェアをアップデートすれば、レンズ光学補正に関する不具合が解消します。ファームウェアとはカメラを制御するためのソフトウェアです。ファームウェアのアップデート方法はお使いの機種によって違うので、下のCanon 公式ページより対象機種に応じて実施ください。

キヤノン:サポート|EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMまたはEF70-300mm F4-5.6 IS II USM ご使用のお客さまへ

デジタル一眼カメラのファームウェア・アップデートを一度もやったことがないと、なんだか難しいことのように身構えてしまうかもしれませんが、Windows / iOS(iPhone)/ Andorid のアップデートみたいなものです。

必要なのは、デジタル一眼カメラ本体、SDメモリーカード、Windows パソコン または Mac だけで、具体的な手順は該当機種毎のページ(またはダウンロードPDF)で、わかりやすく丁寧に説明されています。作業自体は5分、10分ほどです。

 

レビュー

いわゆる価格.com掲示板フォーマットでレビューしてみます。

操作性

ボタンやスイッチはわかりやすく配置されています。AF/MF切替、手ぶれ補正のON/OFF、ズームリングのロックといった基本操作に迷うことはないでしょう。

無限遠のピント合わせや被写界深度目盛の表示は、このレンズの特有の液晶画面を使う必要があります。液晶画面によるデジタル表示ではありますが、操作や表示は至ってシンプルです。

液晶は光らないので、暗いところで見る場合はスマホで照らすなどしないと見えないかもしれません(花火大会で無限遠にしたいときとか・・・)。あともう1点、液晶に情報を表示するとバッテリーを消耗し、撮影可能枚数や動画撮影可能時間が少なくなるので、不要なときはOFFにした方が良さそうです。

表現力・画質

コスパ重視、広い焦点距離をカバーするズームレンズで、(F2.8通しのような)いわゆる「明るいレンズ」でもありません。F4-5.6なのでトロトロのボケ表現は難しいですが 70-300mm F4-5.6 というスペックに対しては十二分に満足できる描画だと感じます。作例CANON(キヤノン)のレンズ EF70-300mm F4-5.6 IS II USM で撮影した写真 - PHOTOHITOあたりを参照ください。

解像力については海外サイト「TheDigitalPicture」が参考になるかと思います。このレンズ購入のときに一番の比較対象になるだろう EF70-300mm F4-5.6L IS USM (Lレンズ)との解像力比較は、なかなか興味深いです。
Canon EF 70-300mm f/4-5.6 IS II USM と EF70-300mm F4-5.6L IS USM との解像力の比較(海外サイト注意)

携帯性

フルサイズ対応の望遠ズームなので携帯性には期待するのが間違いでしょう。「カバンにさっと入れて持ち出す」ようなレンズではありません。それなりに重く、かさばりますが、このクラスのフルサイズ対応望遠ズームの中では一番軽く、そしてコンパクトです。

  • Canon EF 70-300mm f/4-5.6 IS II USM: 710g
  • TAMRON A005: 765g
  • Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM: 1050g

機能性

Canonの最新技術が余すところなく投入されており、機能性は抜群。AF(オートフォーカス)は爆速かつスムーズで快適です。手ブレ補正も強力で、手持ちで300mをためらうことなく使うことができます。

総合評価

レンズフードが別売になっていることくらいしか欠点らしい欠点がありません。

最大300mまで望遠可能で、AF(オートフォーカス)の性能や手ブレ補正など機能は抜群。望遠ズームとしては軽量・コンパクト。それでいて、販売価格は6万円を切ってきています。

Canonデジタル一眼レフユーザーが運動会・動物園・ディズニー・スポーツに持ち出す定番レンズになるでしょう。

 

作例

花壇に入っていたネコを撮影。焦点距離300mmだと離れて撮れるので、気がつかれてもすぐには逃げませんでした。

Canon EF 70-300mm f/4-5.6 IS II USM ネコの作例写真 ねこの作例写真 猫の作例写真

屋内ポートレート(こども)

屋内での子どもポートレート作例。自然光なし、シャンデリアの電球、クリップオンストロボ2灯(天井・壁バウンス)。焦点距離155mm / ISO 100 / F 5.0 / SS 1/160s

Canon EF 70-300mm f/4-5.6 IS II USM のポートレート(こども)の作例写真