ピント位置で劇的に変わる!人物写真のピント合わせ基本ルール

プロのカメラマンさんではなく、営業や制作の担当者さんが取材写真・PR写真を撮るケースがますます増えています。カメラのプロでなくてもWEB/SNS/アプリで公開できるクオリティーの写真が撮れると、きっと活躍の場が広がるでしょう。

さて今回はデジタル一眼カメラ・一眼レフカメラでの「人物写真のピント合わせ」に関するちょっとしたコツをご紹介します。

そもそもピントを気にしてない、なんとなく「顔」に合わせてるという方は読むだけで、失敗写真が劇的に減るばかりか、「●●さんの写真はプロっぽい」と言われること間違いなしです!

 

そもそもピント合わせって必要?

いつもいつもピントに神経質になる必要はありません。きちんとピント位置を合わせる必要があるのは、背景がボケて人物(被写体)だけがふわっと浮かび上がる、いわゆる「一眼カメラっぽい写真」のときだけです。

人物から背景まで全体をクッキリ写す場合のピント位置はカメラ任せでも大丈夫なのですが・・・正確なピント合わせを知っておいて損はしないでしょう。

 

手前の目 – ピント合わせの基本

背景がボケて人物だけがふわっと浮かび上がるような写真を撮りたい場合、「手前の目(カメラに近い方の目)」にピントを合わせるのが基本です。ただそれだけのことですが、「顔」や「目」ではなく「手前の目(カメラに近い方の目)」ということをしっかり意識しましょう!

プロカメラマンの場合、特別な意図がないのに手前の目がボケてしまったなら、それだけで失敗写真・ボツ写真扱いされることすらあります。

ちなみに証明写真のように真正面から撮るときにはどちらの目でも大丈夫ですが、特別な意図がない限り目以外にピントを合わせるのは避けましょう。

プロカメラマンは被写界深度(ひしゃかいしんど)というピントの合う範囲を頭に入れた上でピント位置を決めます。本格的に興味を持たれたなら被写界深度という言葉を調べてみましょう!

 

サンプル写真

下の写真は数センチの奥行きでボケてしまうほど極度にボカした例です。インタビュー・取材・PR写真でここまで極度にボカすことはまずないでしょうが…ここまでやるなら手前の目にピントが合わなかった時点でボツ写真扱いされてしまうでしょう。

 

ピント面を切り出してみました(写真をクリックするとさらに拡大されます)。

 

なぜ手前の目なの?

人間の視覚特性上、手前側の目にピントを合わせるのが一番自然に見えるからというのが定説です。ちなみに一部のデジタル一眼カメラに搭載されている瞳AFも手前の目にピントが合うように設計されています。

参考:
http://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/dialogue/hitomi-af/

 

基本はあくまで基本

リップグロスのPRをしたいなら唇に、ピアスのPRをしたいなら耳にといったようにピントは目的に合わせて決めましょう。また、スポーツや子供のように被写体が動き回る場合にはピンポイントで目を狙うのは相当難しいので、顔さらには体といったように範囲を広げて無理なく楽しく撮りましょう!